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  • 後宮こうきゅう
    皇帝の妃たちが住む宮中の奥御殿。夜明宮のほか、鴛鴦えんおう宮、鵲巣じゃくそう宮、泊鶴はっかく宮、飛燕ひえん宮がある。皇帝の妃として選ばれた娘たちが住んでいるが、夜明宮だけは例外である。
  • 夜明宮やめいきゅう
    前王朝の時代から存在する奥御殿。皇帝の意思とは関係なく、その宮の妃は選ばれる。なぜそのような宮が存在するのか、烏妃とは何者なのか。宮廷が管理する歴史書にも記録は残っていない。
  • 大家たーちゃ
    皇帝に対する呼称。
  • 幽鬼ゆうき
    未練を残し、楽土へと渡ることのできなかった者の魂が変じた姿。
  • 楽土らくど
    死後、魂が辿り着くと考えられている場所。
  • 烏妃うひ
    女神である烏漣娘娘うれんにゃんにゃんに仕えていた巫婆みこの末裔。
  • 欒一族らんいちぞく
    高峻の祖父、炎帝によって滅ぼされた前王朝の一族。その髪は皆、美しい銀髪である。夏王朝から捕殺令が出されて、皆殺しにされた。
  • 夏王朝かおうちょう
    炎帝が欒一族を滅ぼし、新たに興した王朝。炎帝が亡くなった後、皇太后による悪政がはびこっていたが、廃太子にされていた高峻が政権を奪還した。現皇帝は高峻である。
  • 花笛はなぶえ
    冬の終わりに、死者を弔うために軒先に吊るしておく笛。春の訪れを告げる風と共に死者が還り、笛を鳴らすといわれている。
  • 招魂しょうこん
    烏妃が使う術の一つ。楽土に渡った魂を一度だけ呼び寄せることができる。
  • 泊鶴宮はっかくきゅう
    四の位の妃が住む宮。
  • 鶴妃かくひ
    泊鶴宮に住む妃の呼称。
  • 星烏廟せいうびょう
    烏漣娘娘うれんにゃんにゃんを祀る建物。
  • 冬官とうかん
    烏漣娘娘うれんにゃんにゃんに仕えている神祇官の呼称。
  • 夜游神いぇいうしぇん
    明るい光を嫌い、闇に紛れてひとをさらうといわれている神。
  • 夏の王なつのおう
    血族の男子によって代々受け継がれ、まつりごとを司る男王。
    とある代の夏の王・しょうが、冬の王であるすいを殺したことをきっかけに、夏の王と冬の王の軍勢が対立し、国は荒廃してしまった。
  • 冬の王ふゆのおう
    烏漣娘娘うれんにゃんにゃんから力を授かり祭祀を司る巫女王。神託によって幼い少女が無作為に選ばれた。
    すいが殺されて以降、長い間烏漣娘娘は沈黙し、冬の王は現れなかった。
  • 阿妹あーめい
    年下の若い女性を親しみを込めて呼ぶときの呼称。
  • 阿姐あーじぇ
    年上の若い女性を親しみを込めて呼ぶときの呼称。
  • 飛燕宮ひえんきゅう
    四の位(泊鶴宮)より下位の妃嬪たちが住む宮。
  • 燕夫人えんふじん
    飛燕宮に住む妃の呼称。
  • 反魂はんごん
    死者の魂を呼び戻し、生き返らせること。
  • 想夫香そうふこう
    百合のような香りのする、想い人のために薫く香。
  • 童喀基とおんかぢ
    哈彈はたん族の言葉で、『友』を意味する呼びかけの言葉。
  • 烏漣娘娘うれんにゃんにゃん
    冬の王(烏妃)を選び、神託と力を授ける女神。新月の夜にのみ烏妃の体から抜け出し、夜游神いぇいうしぇんとして徘徊する。
  • 鵲巣宮じゃくそうきゅう
    三の位の妃が住む宮。
  • 鵲妃じゃくひ
    鵲巣宮じゃくそうきゅうに住む妃の呼称。
  • 鴇耳坊ほうじぼう
    宮妓きゅうぎや宮廷楽人が控えている場所。
  • 鵐帮うーぱん
    歌舞音曲の遊芸人の集まり。
  • 絲羽しう
    弔いに用いる紙で作った鳥の羽根のこと。
  • 雛児ちうる
    見習いのこと。
  • 幽宮かくれのみや
    はるか海の向こうにあるとされている神の棲む国。
  • 鳥部とりべ
    梟と烏に仕えている鳥の名称。神同士で戦うときは、鳥部とりべの羽を使用しないとダメージを与えることができない。
  • ふくろう
    烏の兄。幽宮かくれのみや葬者部はふりべという首切り役人の役目を担っていた。
  • からす
    梟の妹。幽宮かくれのみやに流れ着く死者の魂を導く岬部みさきべの役割を担っていたが、死者にそそのかされ魂を送り返し蘇らせてしまい、流罪となった。